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動画編集の作業時間の多くは、再生・停止、カット、タイムラインの拡大縮小といった同じ操作のくり返しです。左手デバイスは、こうした操作をボタンやダイヤルに割り当てて、右手はマウス、左手はデバイスで編集を進めるための道具です。キーボードのショートカットを覚えきれていない人ほど、効果を感じやすくなります。

ただし、どの製品も同じように使えるわけではありません。使っている編集ソフトに公式で対応しているかで、選ぶべき機種はほぼ決まります。以下では、選び方を先に整理してから、価格帯の違う5機種を紹介します。

結論:Premiere ProならTourBox、DaVinci ResolveならSpeed Editor

Premiere Proで編集しているなら、公式の対応ソフトにPremiere Proが載っているTourBoxのシリーズが軸になります。DaVinci Resolveだけで編集するなら、Blackmagic Designが自社のソフトのために作ったSpeed Editorが有力です。作業別の目安は次のとおりです。

使い方候補の機種価格の目安(税込)
まず安く試したいTourBox Lite1万円台前半
Premiere ProとAfter Effectsを両方使うTourBox NEO2万円前後
無線で使いたい・ボタンを多く割り当てたいTourBox Elite3万円台
DaVinci Resolveでカット編集を速くしたいDaVinci Resolve Speed Editor4万円台
配信や他のアプリの操作もまとめてボタン化したいElgato Stream Deck MK.22万円台

※価格は2026年10月25日時点の価格.com最安値(税込)です。

左手デバイスの選び方

編集ソフトに公式で対応しているか

いちばん大事なのは、使っている編集ソフトが公式の対応ソフトとして載っているかどうかです。TourBoxの3機種はPremiere ProとDaVinci Resolveを対応ソフトに挙げていて、After Effectsまで明記しているのは、今回紹介する中ではNEOだけです。Speed EditorはDaVinci Resolve専用で、Premiere Proには使えません。

Elgato Stream Deck MK.2は、ボタンにさまざまな操作を割り当てられる汎用の機器で、公式ページに動画編集ソフトへの対応の記載はありません。ショートカットを自分で割り当てて使う前提で考えましょう。

ダイヤルがあるか

タイムラインを少しずつ動かす、ズームする、音量を調整するといった操作は、ボタンよりダイヤルのほうが直感的です。カット編集を速くしたいなら、ダイヤル付きの機種を選ぶと効果がわかりやすくなります。Stream Deck MK.2にはダイヤルがありません。

有線か無線か

Bluetoothで使える機種なら、机の上のケーブルが減り、ノートパソコンと組み合わせても置き場所の自由がききます。TourBox Lite(Bluetooth版)、TourBox Elite、Speed Editorは無線でも使えます。

DaVinci Resolveの無料版で十分か

DaVinci Resolveには無料版があり、有料のDaVinci Resolve Studio 21は公式ページで40,980円(税込)です。Speed Editorを無料版で使えるか、Studioのライセンスが付属するかは、公式の日本語ページでは確認できませんでした。購入前に、販売ページの同梱物と対応バージョンを確認してください。

動画編集におすすめの左手デバイス5選

【まず1台試すなら】TourBox Lite

TourBox Lite
TourBox Lite。画像はTourBox公式サイトより。

おすすめポイント

  • 1万円台前半で買える、TourBoxシリーズの入門機
  • Premiere ProとDaVinci Resolveが公式の対応ソフトに載っている
  • Bluetooth版なら有線・無線の両方で使える

左手デバイスが自分に合うか分からないうちは、まず安い機種で試すのが堅実です。TourBox Liteは8つのボタンに、よく使う操作を割り当てて使います。30日間の返金保証もあります。

接続Bluetooth版:USB Type-CまたはBluetooth 5.0/有線版:USB Type-C
ボタン・ダイヤル8ボタン
公式に記載のある対応ソフトPremiere Pro、DaVinci Resolve、Photoshop、Lightroom など
対応OSBluetooth版:macOS 10.13以降、Windows 7以降(64bit)
重さBluetooth版 300g/有線版 329g
保証1年(30日間返金保証あり)
価格(税込)12,800円(ブラック)

製品の詳細を確認する:TourBox公式サイト

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【After Effectsも使うなら】TourBox NEO

TourBox NEO
TourBox NEO。画像はTourBox公式サイトより。

おすすめポイント

  • 公式の対応ソフトにAfter Effectsまで明記している
  • Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、CapCutなど対応ソフトが幅広い
  • 価格.com最安値は公式直販より安い

Premiere Proでのカット編集に加えて、After Effectsでのモーショングラフィックスにも使いたい人に向きます。接続方式とボタン数は、取得した公式ページでは確認できなかったので、購入前に公式サイトで確かめてください。

接続—(公式サイトで確認してください)
ボタン・ダイヤル—(公式サイトで確認してください)
公式に記載のある対応ソフトPremiere Pro、After Effects、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、CapCut など
対応OSmacOS 10.13以降、Windows 7以降(64bit)
重さ370g
保証1年(30日間返金保証あり)
価格(税込)20,890円(ブラック。公式直販は24,980円)

製品の詳細を確認する:TourBox公式サイト

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【編集以外の作業もボタン化するなら】Elgato Stream Deck MK.2

Elgato Stream Deck MK.2
Elgato Stream Deck MK.2。画像はElgato公式サイトより。画像は同梱品一式。

おすすめポイント

  • 15個の液晶キーに、アイコン付きで操作を割り当てられる
  • 配信や会議など、編集以外のアプリ操作もまとめられる
  • 有線(USB-C)でつなぐ

押したボタンに何を割り当てたかが画面で分かるのが特長です。一方で、ダイヤルはなく、公式ページに動画編集ソフトへの対応の記載もありません。動画編集専用というより、配信やほかの作業と兼用したい人向けです。

接続有線(USB-C)
ボタン・ダイヤル液晶キー15個(ダイヤルなし)
公式に記載のある対応ソフト—(動画編集ソフトへの対応は公式サイトに記載なし)
対応OSWindows 11以降、macOS 13以降
重さ145g(スタンドなし)/270g(スタンドあり)
保証—(公式サイトで確認してください)
価格(税込)21,420円(ブラック 10GBA9900-JP)

製品の詳細を確認する:Elgato公式サイト

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【無線で机をすっきりさせるなら】TourBox Elite

TourBox Elite
TourBox Elite。画像はTourBox公式サイトより。

おすすめポイント

  • 押すボタン11個と回転型ボタン3つで、割り当てられる操作が多い
  • USB Type-CとデュアルBluetooth 5.0の両方に対応
  • Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Proなどが公式の対応ソフトに載っている

TourBoxシリーズの上位機で、ボタンと回転操作の数が多く、カット・ズーム・音量調整などをまとめて左手に任せられます。無線で使えるので、ノートパソコンでの編集とも相性がよい機種です。

接続USB Type-C、デュアルBluetooth 5.0
ボタン・ダイヤル押すボタン11個+回転型ボタン3つ
公式に記載のある対応ソフトPremiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、Photoshop、Lightroom Classic など
対応OSWindows/macOS(Bluetooth接続はmacOS 10.13以降・Windows 10以降)
重さ376g(電池を除く)
保証1年(30日間返金保証あり)
価格(税込)34,727円(クラシックブラック。トランスルーセントは32,010円)

製品の詳細を確認する:TourBox公式サイト

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【DaVinci Resolveでカット編集を速くするなら】Blackmagic DaVinci Resolve Speed Editor

Blackmagic DaVinci Resolve Speed Editor
Blackmagic DaVinci Resolve Speed Editor。画像はBlackmagic Design公式サイトより。

おすすめポイント

  • Blackmagic Designが自社の編集ソフトのために作った専用キーボード
  • 大型のサーチダイヤルで、タイムラインを素早く移動できる
  • Bluetoothとバッテリー駆動に対応

DaVinci Resolveで編集している人のための機種です。Premiere Proには対応していないので、ソフトを乗り換える予定がないかも考えて選びましょう。価格.com最安値は公式直販の54,980円より1万円ほど安くなっています。

接続Bluetooth(バッテリー駆動可)、USB Type-C
ボタン・ダイヤルカット編集向けのキーと大型サーチダイヤル
公式に記載のある対応ソフトDaVinci Resolve専用
対応OS—(公式サイトで確認してください)
重さ—(公式サイトで確認してください)
保証—(公式サイトで確認してください)
価格(税込)43,999円(公式直販は54,980円)

製品の詳細を確認する:Blackmagic Design公式サイト

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おすすめ5機種の比較表

機種公式に記載のある対応ソフト接続価格(税込)向いている人
TourBox LitePremiere Pro、Resolve ほかBluetooth/有線12,800円まず1台試したい人
TourBox NEOPremiere Pro、After Effects、Resolve ほか公式で確認20,890円After Effectsも使う人
Elgato Stream Deck MK.2公式の記載なし(汎用)有線21,420円編集以外の作業もボタン化したい人
TourBox ElitePremiere Pro、Resolve ほかBluetooth/有線34,727円無線で机をすっきりさせたい人
Blackmagic DaVinci Resolve Speed EditorDaVinci Resolve専用Bluetooth/有線43,999円DaVinci Resolveでカット編集を速くしたい人

※価格は2026年10月25日時点の価格.com最安値(税込)です。対応ソフトは各公式サイトの記載にもとづきます。

左手デバイスをそろえたら、編集スキルも磨こう

左手デバイスで作業は速くなっても、仕事につながるかどうかは編集のスキル次第です。ほかの機材もそろえるなら、動画編集におすすめのモニターや動画編集におすすめの外付けSSDもあわせてチェックしてみてください。

オンラインの動画編集スクールSTUDIO USでは、Premiere Proでの編集の基礎から、After Effectsを使ったモーショングラフィックス、案件の取り方まで学べます。動画クリエイター総合コースは国の補助金・給付金の対象にもなっているため、条件を満たせば受講料の負担を大きく減らせます。

STUDIO USの詳細を見てみる:公式サイトはこちら

動画編集の左手デバイスに関するよくある質問

Q:初心者でも左手デバイスは必要ですか?

必須ではありません。ただ、ショートカットを覚える前の段階でも、よく使う操作をボタンに割り当てておくと、作業の流れを止めずに編集できます。迷うなら、1万円台前半のTourBox Liteで試してみるのが手堅い方法です。

Q:キーボードのショートカットだけではだめですか?

ショートカットでも同じ操作はできます。左手デバイスの利点は、ダイヤルでタイムラインやズームを細かく動かせることと、キーボードを見ずに操作できることです。編集量が多い人ほど違いを感じやすくなります。

Q:パソコンの性能が低くても効果はありますか?

左手デバイスは操作を速くする道具で、書き出しやプレビューの重さは変わりません。編集ソフトが重いと感じるなら、先にPremiere Proに必要なパソコンのスペックを見直すほうが効果的です。

まとめ:使っている編集ソフトで選ぶ

左手デバイスは、使っている編集ソフトに公式で対応しているかで選ぶのが基本です。Premiere Proで編集するならTourBox(入門はLite、After EffectsもならNEO、無線ならElite)、DaVinci Resolveに絞るならSpeed Editor、配信などと兼用するならStream Deck MK.2が候補になります。

編集環境全体を整えたい人は、動画編集におすすめのパソコンもあわせて参考にしてください。