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「生成AIパスポートって、どんな資格?」「パソコンが苦手でも受かるの?」「受験料や次の試験日はいつ?」と気になっている人は多いと思います。
この記事では、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が運営する生成AIパスポートについて、試験の概要、出題範囲、受験料、次回の日程、公式が発表している合格率、勉強方法、G検定との違いをまとめます。内容は2026年10月27日時点で、GUGA公式サイトと日本ディープラーニング協会(JDLA)の公式ページで確認できたものだけです。
生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、GUGAが実施している資格試験です。公式サイトでは「生成AIリスクを予防する資格試験」と紹介されており、生成AIの基礎知識や動向、活用方法に加えて、情報漏えいや権利侵害などの注意点までを学ぶ内容になっています。
受験資格に制限はなく、国籍に関係なく受けられます。年齢や学歴などの条件も、公式には書かれていません。生成AIを安全に使うための基本を、体系的に確認するための試験と考えると分かりやすいでしょう。
合格すると、合格証書とオープンバッジ(デジタルの資格証明)が発行されます。取得した資格は無期限で使えます。
そもそも生成AIがどういうものかを先に知りたい人は、生成AIとは?の記事から読むとスムーズです。
試験の概要:形式・時間・問題数・受験料
公式サイトに掲載されている試験の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容(GUGA公式) |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし |
| 試験の形式 | オンライン(IBT方式)。パソコン・スマートフォン・タブレットで、受験期間中いつでも受験できる |
| 試験時間 | 60分間 |
| 問題数・出題方法 | 60問。四肢択一式(4つの選択肢から選ぶ形式。一部に複数選択を含む) |
| 受験料(税込) | 11,000円 |
| 学割(税込) | 5,500円(学生であることを証明できる場合のみ) |
| 合格基準 | 基準点などの詳細は公開されていない |
| 結果の通知 | 受験期間の終了後1か月以内に、会員ページで通知される |
| 言語 | 日本語のみ(費用も日本円のみ) |
受験の途中で一時停止はできず、制限時間を過ぎると自動で終了します。また、受験できる期間の最終日は24時00分で終わるため、余裕を持って始めるよう公式に案内されています。
推奨環境は、Windows 10/11またはmacOS 11以上、最新のブラウザ、5Mbps以上の安定した通信、JavaScriptの有効化です。個人の支払いはクレジットカードまたはPayPayです。
企業や学校などで申し込む団体受験には、人数に応じた割引などの条件もあります。ここでは個人で受ける場合を中心に紹介しますので、団体の条件は公式サイトの企業・団体向けページで確認してください。
出題範囲(公式シラバス)
出題範囲は、GUGAが公開しているシラバス(試験の出題内容をまとめた資料)で決まっています。公式の個人向けページでは、大きな柱として次の4つが挙げられています。
- AI・生成AIの基礎知識
- 現在の生成AIの動向
- 生成AIを取り扱う際の注意点
- 生成AIの実践的な活用方法
2027年2月試験から新シラバスに変わる
公式サイトによると、2027年2月試験以降は新シラバス、2026年10月試験までは旧シラバスが適用されます。これから受験する人は、新シラバスが対象になります。新シラバス(2027年2月試験より適用)の章立ては、公式のシラバスPDFでは次の5章です。
| 章 | タイトル |
|---|---|
| 第1章 | AIの基礎と歴史 |
| 第2章 | 生成AI |
| 第3章 | AIエージェント |
| 第4章 | 生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス |
| 第5章 | 生成AIの実践と活用事例 |
GUGAのお知らせには、今回の改訂の主な点として次のことが書かれています。
- AIエージェントの内容を拡充し、章立てを再編成した。RAGやMCPの内容を更新し、コンテキストエンジニアリングとプロンプトインジェクションを新たに追加した
- 従来の「情報リテラシー・基本理念とAI社会原則」の章を「生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス」に変更した。シャドーAIや安全保障も扱う
- マーケティング、クリエイティブ制作、データ分析、アプリ開発などの業務別の活用法や、業種別の事例を追加した。AIの出力を評価・検証するポイントにも触れている
※AIエージェント(自分で手順を考えて作業を進めるAI)、RAG(外部の資料を検索して答えを作る仕組み)、プロンプトインジェクション(AIに悪意ある指示を紛れ込ませる攻撃)など、初めて見る言葉は、テキストで一つずつ確認していけば大丈夫です。
各章の項目や詳細なキーワードまで知りたい人は、公式のシラバスPDFを見てください。何を勉強すればよいかが一覧になっています。
次回の試験日程
生成AIパスポートは年5回(2月・4月・6月・8月・10月)実施されます。それぞれ、申し込みの期間と、受験できる期間が決まっています。
| 試験回 | 申込期間 | 受験期間 |
|---|---|---|
| 2月 | 前年10月1日〜1月31日 | 2月1日〜2月末 |
| 4月 | 2月1日〜3月31日 | 4月1日〜4月30日 |
| 6月 | 4月1日〜5月31日 | 6月1日〜6月30日 |
| 8月 | 6月1日〜7月31日 | 8月1日〜8月31日 |
| 10月 | 8月1日〜9月30日 | 10月1日〜10月31日 |
この記事の確認日(2026年10月27日)の時点では、2026年10月試験の申し込みはすでに終わっています(申込期間は9月30日まで)。次に申し込めるのは2027年2月試験で、公式の表では申込期間が2026年10月1日〜2027年1月31日、受験期間が2027年2月1日〜2月末です。
なお、2026年10月試験については、システムの緊急メンテナンスの影響で、受験期間が2026年11月7日(土)23:59まで延長されたと公式のお知らせに書かれています。申し込み済みで未受験の人は、マイページから期限までに受験します。
日程は変更される可能性があるため、申し込むときは必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。受験期間中なら、好きな時間に受けられます。受験期間中のその回には再度申し込めませんが、次回以降はいつでも申し込めます。
合格率と難易度:公式の数字で確認
難易度は人によって感じ方が違うため、ここでは公式が発表している数字だけを紹介します。
| 項目 | 2026年8月試験(GUGA公式発表) |
|---|---|
| 受験者数 | 32,877名 |
| 合格者数 | 26,699名 |
| 合格率 | 81.21% |
| 累計受験者数(2026年8月時点) | 148,487名 |
| 累計有資格者数(2026年8月時点) | 118,022名 |
2026年8月試験の合格率は81.21%でした。GUGAの発表では、この回は各回の受験者数として過去最多とされています。
一方で、合格の基準点や採点の詳細は公開されていません。そのため「何点取れば合格」とは言えず、合格率も回によって変わります。公式のよくある質問には、合否通知のメールにその回の全受験者の得点を集計・分析した結果が載ると書かれています。
この数字だけで「簡単」「難しい」と決めることはできません。ただ、出題範囲がシラバスで公開されていて、公式テキストもあるので、範囲に沿って準備すれば何を勉強すべきかは分かりやすい試験です。
また、新シラバスではAIエージェントなど新しい内容が加わっています。過去の回の合格率が、新シラバスの回にそのまま当てはまるとは限らない点には注意してください。
勉強方法:公式テキストとシラバスが基本

公式サイトのよくある質問に載っている学習手段は、公式テキストとシラバス対応の研修動画の2つです。
1. シラバスで範囲を確認する
最初に、シラバスPDFで章立てを眺めます。知らない言葉が多くても、全体の地図として持っておくと、勉強の進み具合が分かります。
2. 公式テキストで学ぶ
GUGA監修の公式テキストは、出題範囲を網羅した内容です。2027年試験のシラバスに対応した「AXリテラシー教科書 生成AIパスポート 公式テキスト 2027年試験シラバス対応」は、翔泳社から出版されます。製本版・電子書籍版ともに2,090円(税込)で、予約を受け付けています。
- 第4版:2026年10月試験向け
- 第5版:2027年2月・4月・6月・8月・10月試験向け(2026年11月24日から順次発送予定)
- 公式サイトや会員マイページのほか、Amazon KindleとKoboでも電子版が販売されている
- 発送後の返品・返金はできない
これから受験するなら、新シラバスに対応した第5版が対象です。購入前に、どの試験回に対応した版かを確かめましょう。
3. 研修動画(会員向け)
シラバス対応の研修動画は、GUGA会員(一般個人会員を除く)の限定で、1名38,500円(税込)です。申し込み後のキャンセル・返金はできません。学生が個人で申し込むことはできず、所属する教育機関が会員として申し込む必要があります。個人で受験する人が使う場面は少なく、団体で受ける場合の選択肢です。
4. 実際に生成AIを触ってみる
公式テキストには、プロンプト(AIへの指示文)の書き方や、メール・資料の作成での活用法も出てきます。読むだけでなく、実際にChatGPTなどを使いながら進めると、内容がイメージしやすくなります。ChatGPTの使い方完全ガイドも参考にしてください。
勉強の進め方の一例
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1 | 試験の申込期間と受験期間を確認し、受験する回を決める |
| 2 | シラバスPDFで5つの章を眺め、知っている言葉と知らない言葉を分ける |
| 3 | 公式テキストを章の順に読み進める |
| 4 | ChatGPTなどの生成AIを実際に使い、テキストの内容を試す |
| 5 | 受験期間のはじめのほうに申し込み、通信環境を確認して60分を確保して受ける |
これは一例です。受験期間中は好きな時間に受けられるので、自分の生活に合わせて進めてください。
取得するメリット
公式の個人向けページには、取得のメリットとして次のことが書かれています。
- 生成AIの基礎知識や活用方法を、体系的に学べる
- 活用のリスクを把握でき、漠然とした不安を減らせる
- 名刺や合格証書で、安全に活用できる人材であることをPRできる
- 企業の人事評価で、昇給やキャリアアップが期待できる(公式の記載)
- フリーランス向けプラットフォーム「Lancers」で、認証バッジを表示できる
資格そのものが仕事を保証するわけではありませんが、「生成AIのルールや注意点を理解している」と示す材料にはなります。副業やフリーランスで生成AIを使うときの説明にも使いやすいでしょう。
資格更新テストについて
2027年2月から、有資格者向けの「資格更新テスト」も実施されます。シラバス改訂の内容を中心にした、動画視聴(約3時間)と10問のチェックテスト(制限時間15分)で、費用は6,600円(税込、学生は3,300円)です。ただし、公式には、更新テストを受けなくても取得済みの資格は無期限と書かれています。
G検定との違い
同じ「AIの資格」として、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するG検定と比べられることがあります。ここでは、それぞれの公式サイトで確認できる事実だけを並べます。
| 項目 | 生成AIパスポート | G検定 |
|---|---|---|
| 運営 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし |
| 受験料(税込) | 11,000円(学生5,500円) | 一般13,200円(学生5,500円) |
| 実施方式 | オンライン(IBT方式)。受験期間中いつでも | オンライン(自宅受験)と会場の2種類 |
| 実施回数 | 年5回(2・4・6・8・10月) | 2026年はオンライン年6回、会場年3回 |
| 出題形式 | 四肢択一式(一部複数選択を含む) | 知識問題(多肢選択式) |
G検定の試験時間や問題数は、JDLAのページ内で表記が異なる部分があったため、ここでは載せていません。申し込む前に、JDLAの公式サイトで最新の情報を確認してください。
GUGAの公式サイトには、G検定との比較は載っていません。どちらが自分に合うかは、目的で考えるとよいでしょう。生成AIの使い方とリスクを広く押さえたいなら生成AIパスポートというように、各試験の出題範囲を見比べて選ぶのがおすすめです。ほかの資格との並べ方は生成AIの資格の一覧でもまとめています。
資格の勉強と、実際に使う練習をあわせて
資格の勉強は知識の整理に向いていますが、実際に使ってみないと分からないこともあります。試験の勉強と並行して、プロンプトの書き方や仕事での使い方を手を動かして学ぶと、理解が深まりやすくなります。スクールの選び方は生成AIスクールおすすめ比較で紹介しています。
月額3,980円で学べるシンプルAIアカデミーは、ChatGPT・Gemini・Claudeの基本からプロンプトの型、画像・動画の生成AIまで、順番に学べるオンライン講座です(入会金0円・全19コース310レッスン)。7日間の無料トライアルがあり、期間内に解約すれば料金はかかりません(申し込みにはクレジットカードの登録が必要で、無料期間のあとは月額3,980円(税込)で自動更新されます。初回のみ1人1回)。
生成AIパスポートに関するよくある質問
Q:受験資格や年齢制限はありますか?
公式サイトでは、受験資格は「制限なし」で、国籍に関係なく受験できると案内されています。年齢や学歴などの条件は書かれていません。ただし、試験は日本語表記のみです。
Q:落ちたらもう一度受けられますか?
受験期間中のその回には再度申し込めませんが、次回以降の試験には通年で申し込めます。再受験の回数制限は、公式には書かれていません。
Q:スマホでも受験できますか?
公式サイトでは、パソコン、スマートフォン、タブレットから受験できると案内されています。ただし、推奨環境として、Windows 10/11またはmacOS 11以上、安定した通信環境が挙げられています。途中で止められないため、静かな場所で、時間に余裕を持って始めましょう。
Q:資格に有効期限はありますか?
公式では、合格した資格は無期限と案内されています。資格更新テストは、受けなくても資格は有効です。
まとめ:公式の情報を確かめながら、早めに準備を
- 生成AIパスポートは、GUGAが実施する生成AIの基礎とリスクを学ぶ資格。受験資格は制限なし
- オンライン(IBT方式)で60分・60問。受験料は11,000円(税込)、学割は5,500円(税込)
- 次に申し込めるのは2027年2月試験(申込は2027年1月31日まで)。2027年2月から新シラバス
- 公式発表の合格率は、2026年8月試験で81.21%。合格基準点は非公開
- 勉強は、公式のシラバスと公式テキスト(第5版)が基本
まずは公式のシラバスを開いて、自分が知っている内容と知らない内容を分けてみることから始めましょう。
※写真の出典:Shixart1985「Middle-aged businesswoman typing on laptop at home office」(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)。
※記事内の情報は2026年10月27日時点の生成AI活用普及協会(GUGA)および日本ディープラーニング協会(JDLA)の公式サイトの内容です。試験の日程・料金・シラバスは変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※出典:GUGA公式サイト(生成AIパスポート試験の概要、よくある質問、2026年8月試験の結果、2027年試験シラバス改訂のお知らせ、2026年10月試験に関するお知らせ、シラバスPDF)、JDLA公式サイト(G検定)。